ことばの旅路・・「お庭に咲くもの」 あじさいの芽

ツタの葉にも負けていません!
うちには庭がありません。
ただ玄関の外に半畳ほどの空間があります。
そこを私は大事に大事に仰々しく「お庭」と
密かに呼んでいます。
そこにアジサイが毎年、大輪の花を咲かせます。
というか、数年前から咲くようになったのです。
家人が植えてないので、ふらりと
来てくれて、そのまま居付いたようです。
私がひとり暮らしになった頃からの同居人。いえ同居花。
ところが昨年の花が終わる頃に、
枝が全部、途中から乱暴に切られていたのです。
ショックでした。
呆然とながめるだけ。どうしていいのかわからない。
もう芽が出るとは思えない様のアジサイの痛々しい枝に
私は毎日、心の中で話しかけていました。「ごめんね」と。
「切らないでください」と書いておこうかと迷ったり・・・

ショックでしたが、こんな芽を!

芽をみつけた時、嬉しくてその生命力に
感動して涙がでました。今後、切られないようにと
祈りました。強気のツタを背景に、りりしい芽。
小さな芽が出ているのをみつけました。
「ありがとう」それしか言えませんでした。ウレシカッタ。
私の「お庭」・・・アジサイありがとう。
前田愛の「都市空間のなかの文学」という著書が好きなのですが
その中に
日本語には「お二階」という言葉があると書いています。
二階ではなくて「お二階」「お二階さん」
私はその雰囲気のあるコトバが好きです。
ひとつ「お」をつけると何かしら、にじみでるニュアンス!!
庭ではなくて「お庭」
私の「お庭」のアジサイ。

きょうのブログ3編
他は
①モンサンミッシェル風のオムレツ編
②泡パック編
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