エコでも、シンプルでも、優雅に！！夢見る未亡人！！女の一人暮らし実践中！！

 

「情けない！　バカタレ。ちっとは役にたて！」と

目を三角にして私を怒鳴る通称「ドナルド・ダック・バサマ」

舌打ち、罵倒をやめない。

理由は、バサマのサクランボ柄のショーツをハンガーで干します。
ポールにかけるハンガー留めの洗濯バサミの種類を間違えたことが原因。
 
洗濯バサミも決まりがあるらしいのだけど、私が間違えたらしい。

部屋から、バサマが、わめいていたけど聞き流していたらその事だった。

最初は、

「ごめんなさい」とソフトに謝った。

しかしバサマの怒りはおさまらない。
 ヘルパー１年４か月目のわたし。

バサマがハンガーを私に投げつけようとする。

（やめて、もう、やめて）と心が折れそうになる私。

わたし、とっさ言いました。

「いろいろ指示して下さる、○○さんが、好きーー」と叫んだ、大声で。

一瞬、バサマの罵倒が止まる。（ハンガーも投げられなかった）

ニカッと歯を出して笑った。

「当り前さ！うちは、みんなに好かれる。うちを好きでない奴は、頭がおかしい奴だ！」

罵倒は静まった。
  
こんなハードな世界を知らないで生きてきた…かつての私。
どの時代の自分の写真をみても、のーーんびり。

そんなヘタレの私が
罵倒のバサマを静めました、自分をちょっと、ほめたい。

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Entry ⇒ 2015.08.31 ｜ Category ⇒ ・介護作戦　発令！ ｜ Comments (26) ｜ Trackbacks (0)

 

断れなくて、貸しました。

結局そのまま、返ってきませんでした。

別に執着しているわけではないのですが、なぜかふっと思い出します。


もうひとつ、
小学生になる前だったと思います。
遠くに住む叔母がうちに訪ねてきたことがありました。

その叔母が、「今度来るときは、もりんちゃんの

好きな物、何でも、なーんでも買ってあげるからね。約束だからね」といいました。

 こどもの時の私の宝物

私は子供心に嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。

指切りの約束をした叔母でした。

その後、叔母はその言葉を、すっかり忘れていました。
 こどもの時のノート

だけど子供だった私は、ずっと叔母の約束を楽しみにしていました。
なんとなく今も覚えています　笑

どうでもいいような事なのに、ふっと浮かぶことがあります。

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Entry ⇒ 2015.08.30 ｜ Category ⇒ ・一人暮らし：ささやき ｜ Comments (26) ｜ Trackbacks (0)

 



ベッドで寝ているか、もしくはベッドに座っている。テレビはつけたまま。

ベッドが生活の場。

時々、訪問時にお返事がなくて、慌てて駆け寄ってみると

ベッドで、「死んだフリ」っぽく目を閉じている。

心配そうにする私を見て、ニヤリと目をあける。
 


私は、どこの訪問先でも、仕事の前に、改まって

「きょうも宜しくお願いします」と頭を下げます。

私個人のルールです。それから仕事開始。

このジサマ宅は、ほとんど掃除ですが、
時には、コタツを出したり、扇風機を出したりします。


今の季節、ジサマ宅は４台の扇風機がフル稼働。

おかげで私も助かっている。（扇風機４台は、老ペットのためだと言う）

独居老人で、一日、テレビを見て過ごし食事は、食堂を利用。
お風呂は銭湯だそう。
 

ひとつ間違えると、爆弾のような頑固さを持っているので、

私は、慎重に接しています。

○同じことを二度聞くと機嫌を損ねる。
○「でも、・・・でしょう」というような否定形を嫌う。

何気ない会話にキレられてからは、私は学習しました。
 

難点は、老ペットのトイレ問題が極めて深刻。

私は、武装して仕事しています。踏んだり、触ったりがあるから。

このジサマは、そういう衛生面には完璧な無頓着。


「おもちゃ屋クィロー」福音館より

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Entry ⇒ 2015.08.29 ｜ Category ⇒ ・介護作戦　発令！ ｜ Comments (14) ｜ Trackbacks (0)

 

この感触が、いいのです。この取り具合、刺し具合。
 

はい、これは学校の工作で作った印鑑。
 
輪ゴムスタンドとして復帰。


このカゴは台所で、ゴミ袋の収納カゴにしています。
 


それぞれに思い出のあるバッグは、両方とも衣類入れ。
 


訪問介護で接する高齢者の方々の暮らしをみると

だんだん暮らしが小さく小さく縮んでいるのです。

手の届くもの、必要なものだけの暮らし。

あとは、ほこりが積もった
「忘れ去られた不要品」になってしまっています。

処分するでもなく、さりとて使うでもない、単なる「場所ふさぎ」

だめだめ、せっかくの我が家のモノだから、今のうちに楽しんでいたい。

そんな気持ちでいっぱいです。

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冷蔵庫の上に、ハタキとマイクロファイバータオルが鎮座。
 
食器棚にもマイクロファイバータオル、

仏壇の上にもハタキと、掃除タオル

テレビの棚にも、ベッドの横にも

つまりは、部屋中、いたるところに。
 
 
その場所に立てば、ファイバータオルで拭き掃除。

手を伸ばせば掃除タオルがある。

部屋を一歩、すすめば雑巾、３６０度。

 
さらにクイックルワイパーとコロコロが、角々に。

私のイメージは
インドの踊りの手の動きのよう。右手も左手も掃除、掃除というイメージ。


部屋を一歩、すすめばファイバータオル、
右に、左に、一歩進んで、また戻る。
右でタオル、左でハタキ、こちらでパタパタ、あちらでツルツル♪


実際は、こんなに動いているわけではありません。
バサマの好みで、いたるところに掃除グッズが
配置されているということです。

これ、我が家でも使えそうなアイデアだと思いました。
だって、バカバカしいほど、楽しいから。
ちなみに、掃除をするのはバサマではなくて、私です　笑


「しばわんこの和のこころ」白泉社より

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きっと、ヘルパーの私は、訪問先にも、新しい風を運んでいるはず！

そのことを書いたら、ブロ友さんのりんさんが名付けてくれました。

「風の郵便屋さん」と。


であるならば、
私も、新しいものを、暮らしにちょっと取り入れてみようと考えました。

馴染んだものもいい。でも、ちょっと目先も変えてみよう。


例えば「凍りこんにゃくスポンジ」
  
パッケージも気に入っています。

顔のマッサージ用のスポンジですが、保存が冷蔵庫なのです。
柔らかくて、ひんやり。
私は、顔にポンポンとあてて、楽しんでいます。


こんな粘土の歯磨きも、目先をかえて使用。ちょっと楽しい。
 
だって、私「風の郵便屋さん」だもの。

  
揺れるものも、風と一緒に。


スーパーで買ったトマトの味がハズレの時
凍らせてミキサーにかけて、シャーベットにして水がわり。
 
いろんな風、吹かせます。

高齢者は、目先の変わったモノが苦手です。
使おうとしない。
やっぱり、打破しなくては！

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化粧品の訪問販売のトップセールスレディだったバサマ。
 

「なに？なんだー？」

私の質問が失礼で怒られるのかと思ったのだけど

意外にバサマの表情が、一瞬、ゆるんだのを、私は見逃さなかった。

だから挑戦。

「○○さん、お綺麗だから、もてたでしょうね」

「ハハハ！　もてた。もてまくった。」と速攻の回答。
 

私は、ズルッとなりそうだった。

ゴミ屋敷の朽ちた板の間に足を落としそうになった。

「何回も何回も、追いかけられた。

そのひと、下駄が、すり減ってしまうほど、かよってきた」
 

下駄？　いつの時代？　どんなシチュエーション？

私が関心を示す顔をした途端、バサマが一枚、上手だった。

「掃除の手が止まってる！！」と厳しい声。

「すいません」

それで、その日は話は終わりました。


 
家の外、道路沿いに、サクランボ柄のショーツを

堂々とハンガーに伸ばして干すのはやめて欲しい。

しかも１０数枚。

「かぼちゃごよみ」福音館書店より

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Entry ⇒ 2015.08.25 ｜ Category ⇒ ・介護作戦　発令！ ｜ Comments (10) ｜ Trackbacks (0)

 

蚊が、とまったら、輪ゴムで一撃。

私も見たことがありますが、命中率１００％です。

ゴルゴ夫妻は、蚊帳がお似合いです。

台所の窓に、ヒモで吊るした布切れが涼し気。
 

ゴルゴ夫婦の理路整然さが、私とはモノを見る角度がちがって面白い。

 
ゴルゴ夫妻はクエン酸とビタミンをビールにいれています。

夫婦ともに料理が得意で時間のあるほうが作っています。

朝、遊びにいったら、ささっとゴルゴ氏が作ってくれた朝ごはん。
  

ゴルゴ夫人が最近、テレビ通販で買ったセラミックのフライパンが届いたとき

ちょうど私が居合わせました。

持ち手は組み立てなのですね、一緒にしました。
 
数日後「使い勝手は？」と私。

「うーーん、まだ、わからない」慎重なゴルゴ夫人。

このお宅でこの地獄板に１分を挑戦しています。
 

お互いの時間を尊重している
つかず、離れずの距離がいい感じのゴルゴ夫妻。

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Entry ⇒ 2015.08.24 ｜ Category ⇒ ・一人暮らし：ささやき ｜ Comments (12) ｜ Trackbacks (0)

 

私は掃除だけ。

洗濯とお弁当をこの女性がしているようです。

この彼女さんは、自宅でご主人を介護しているとのことです。
 
木村伊兵衛写真集より　昭和１６年　


どこかでこのジサマの洗濯ものを預かり、彼女さんは

自分の家に持ち帰り洗濯をする。

そして手作り弁当をわたす。

たまには、こっそりと二人で食事もするとのことでした。

 
木村伊兵衛写真集より　昭和２４年


ジサマがいうには感謝の気持ちを表したいので

彼女さんにお礼として、月に１万円を渡しているのだそうです。

彼女さんはとても喜ぶのだとジサマはいいます。

私も、彼女さんの作ったハンカチに包まれたお弁当箱を何度も見ています。
  
木村伊兵衛写真集より　昭和１４、１５年


あるとき、書類を探してくれとジサマに頼まれた事があります。

ジサマのいる隣の部屋の棚の中の紙きれを、必死で探していました。

その中に、奥様の殴り書きの紙切れが、はいっていました。

ジサマへの恨み事が、大きな字で、いっぱい書いてました。

 
木村伊兵衛写真集　　昭和２２年

私、決して読もうとしたのではありません。

でも目に飛び込んだのです。

そっと、紙切れの間に紛れ込ませました。

 
「木村伊兵衛の昭和」より

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Entry ⇒ 2015.08.23 ｜ Category ⇒ ・介護作戦　発令！ ｜ Comments (8) ｜ Trackbacks (0)

 
そしてベビーパウダー（てんかふ）をつける。
  
麦茶を飲む。

ボーとする。

お昼時だったら、おむすびを食べる。（超特大サイズ）
  
テレビのケンミンショーで見た玉子巻きのおむすび。

水切りカゴの光と影のチェックが、毎日、嬉しい。
 


作家の日記を読む。

戦時中の日記の中でも、市井の人の代弁のような
 
芹沢光治良の日記が好き。

 
ちょっとだけ、掃除。自己満足。


小さく、暮らしを刻み、紡ぎ、営んでいます。

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Entry ⇒ 2015.08.22 ｜ Category ⇒ ・一人暮らし：ささやき ｜ Comments (16) ｜ Trackbacks (0)

９０歳代の元気なバサマ宅。

台所に扇風機をおいてくれている。

レンジがある。

６０分で、気持ちを込めて調理。
 
このナスはブロ友のSENNENさんのレンジレシピのナス料理


娘さんが買っている食材、調味料を使ってアレンジ。
 
帰りに、「お盆なので」といって

お仏壇に手を合わせました。

「ありがとう」とバサマ。

有難いほど至福のヘルパーの時間。
だって、クレームなし。扇風機あり・・・なんだもん。


○この家には、レンジがあるので助かる。
○ラップもあるのが便利（ラップがない所もある）
○娘さんが、キッチンペーパー、３，４枚、たたんで用意してくれている。
全部使い切るのも悪いと思って、ペーパーは２枚だけ使っている。

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たまに子供たちが家に来て、いつもと違う風を

運んでくれるという事が、どれだけ有難いものか

痛切に感じるようになりました。
 光もゲスト。

見知らぬ話題が行き交い

多くの声が壁に反射する

静かな家の刺激のツボになるのです。
 タオルをたたむ時の楽しさ

だから、わかったのです。

訪問介護の仕事のほんとうの素晴らしさを。

ほぼ独居老人。夜は、早々と眠剤で眠る彼等。

他人であるヘルパーが家に入ることは、とてもいいことだと思えるのです。

違う風を運ぶからです。

ただ問題は、

その利用者が、ヘルパーの価値を気付かない人が多いということ。

これからの日本の課題かな。


追伸
  
ネギと納豆の玉子とじ
冷凍した納豆を使って、オイスターソース味の玉子とじ。

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Entry ⇒ 2015.08.20 ｜ Category ⇒ ・一人暮らし：ささやき ｜ Comments (14) ｜ Trackbacks (0)

 

生活支援の場合は６０分が仕事、その後、報告書を書くというのが決まり。

あるとき、街で同僚のヘルパーに会いました。

じっと立っています。

「これから仕事？近く？」と私が聞くと

「隣り」と彼女。　訪問先の隣りの軒先で待機中でした。

彼女は訪問時間のぎりぎりまで、お隣りで待っていたのです。

わたし、わかるのです。
 

早めに行ったら逆に、仕事が増えて次の移動が遅くなる場合があるのです。

５分前、１０分前に行っても、ぎりぎりに行っても同じ。

規定時間、働いてスムーズに帰れる場合だけではありません。

帰るときを、見計らって用事を言うひとが、けっこういます。

  イメージ


「早く来てもらってもいいのよ。その分、早く帰れるものね」と利用者。

これ、ウソです。

利用者はやっぱり、規定時間までヘルパーを働かさないと、気が済まない。

そういう人が多いです。

（もちろん、何も言わない人もいます。おおらかな人もいます）
  イメージ

最近、私も時間ギリギリの訪問がベストだと思うようになりました。

小さな事だと思うでしょうが、こういうことが毎日、重なると意外に
ストレスになるのです。

冷たいようですが
「決まりの時間だけを、規定どおり働く」というビジネスライクが
ヘルパーにも利用者にもいいと思うようになりました。


※あくまで私の職場の事です。


「なつのそら」福音館書店より

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「エッーーー？」と私。

「マリリン・モンローがケネディ大統領の誕生日に歌っているとこ。

いつも真似てたでしょ。あれ、歌って！」と娘。

「いやだーー！　わすれたぁ」と私。

すかさず、娘婿がyoutubeで探しだす。

「お母さん、教えてくれたよね、そのモノマネ。私の発音が悪いって・・・」と娘。

こんなことを娘に教える私（母）だったのかと

我ながら情けない話でした　笑


youtubeでマリリン・モンローがケネディ大統領に歌う

ハッピー・バースデーを真似て、娘夫婦が熱唱。

幼子、キョロキョロ。

私、黙ってた　へへへ！

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私が訪問しても、そのままテレビをつけています。

「あら、あのタレントさん、懐かしいですね」と私がいうと

相槌をうってくれて会話になることは、しばしば。

私が掃除しながら、流れるニュースに話題をふると

会話が弾む場合もあります。 

 イメージ

中には、こんな例もあります。

「おはようございます、おかわりないですか」と

いつもの最初の会話をします。

バサマの背後に流れるテレビの画面に私が

かすかに視線を向けたら、速攻、テレビを消すバサマがいます。

その察知が敏感なことには驚きます。
 イメージ

何度もこういう事があったので、さすがに私も学習しました。

このバサマ宅ではテレビに絶対に視線を向けない。

会話はバサマの目だけをみて、バサマの発する言葉に、ひたすら大きくうなずく。
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ヘルパーがテレビを一瞬でも見たら、「怠ける」と考えるバサマがいます。

「ピカソの絵本　あっちむいてホイッ！」小学館アートブックより

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Entry ⇒ 2015.08.17 ｜ Category ⇒ ・介護作戦　発令！ ｜ Comments (10) ｜ Trackbacks (0)